2019年 08月期 結果発表

2019年 08月期 結果発表

ゴールド賞
10万円 + 担当編集付き

君は猜疑心をもってして前へ進め かんだ

作品を読む

編集部コメント

不器用な若者たちのすれ違いと仲直りを描いた本作。 悪気がなくても、ちょっとしたズレで人間関係が上手くいかなくなってしまう…というもどかしい感覚は、多くの人が共感しやすいと思います。 全体の構成がしっかりしているのと、主人公と周囲の「物事の捉え方」や「考え方」の違いを丁寧に描いている部分が好印象でした。 あとは人体のデッサンをがんばって、姿勢やポーズでもキャラごとの個性を出せるようになると、より繊細な表現ができるようになると思います!これからも楽しみです。(編集:みじんこ)

シルバー賞
5万円

カンペキ執事とお嬢様 葉月ユウ

作品を読む

編集部コメント

人物の、表情、仕草が非常に魅力的でかわいらしく描かれていたのが印象的でした。 デフォルメしたキャラクターもとってもキュートです! 葉月さんの絵柄に、両片思いの執事とお嬢様というお話に絵柄が非常に合っていました。 もう少しお話に設定を出して、完璧執事ぶりや、お嬢様エピソードが見たかったです。 背景を描き加えることで、場面の状況をわかりやすくするとさらに良くなると思います。(編集:まっつん)

エブリデイ マジック 尾崎

作品を読む

編集部コメント

3年越しに出会えた想い人は自分の事が「大嫌い」。インパクトのあるスタートで読み手を引き込んでくれます。 狐や謎の場所を出してちょっと不思議な世界観を表現し、これらがどう交わっていくのか続きが気になるストーリーです。 それ故に、この1話だけでは主人公の特徴や魅力が伝わってきません。 漫画は魅力的なキャラクターが動かすものです。主人公の良さをもっと引き出せれば、より良い作品になると思います。(編集:マツヲ)

あやかしや 木目ナナ

作品を読む

編集部コメント

起承転結がきっちりまとまっており、読後感もよく、心が温まる素晴らしい作品でした! また、キャラクターデザインも魅力的で、登場人物全て一目で分かる特徴で描かれているのも良かったです。 あえてお伝えするとすれば、コマとセリフの文字の大きさが小さい点です。 comicoのほとんどの読者はスマホで読むので、スマホで読みやすい大きさを意識していただけると、もっと読者が読みやすい作品になると思います。 他の作品の投稿、お待ちしております!(編集:おさやん)

忌み神様 モノクロ

作品を読む

編集部コメント

見たくないものが見えてしまう主人公と、なにやら訳ありな神様の物語。 これからどんな展開が待っているのか、気になる構成になっていました。 少し引っかかったのが忌み神についてで、300年封印されていたということと、神様ですし、外見や服装は普通の人間と少しずれた部分があってもよいのではと思いました。 これからの更新も楽しみにしています。(編集:ゾノ)

期待賞
1万円

アリエナイ。 朝比奈きなこ

作品を読む

編集部コメント

とにかく甘くかわいいキャラとザ・少女漫画な設定に魅力を感じます。イケメンの幼馴染たちのせいで、女の子には僻まれ、男の子からは恋愛対象として見てもらえない主人公が、幼馴染たちに八つ当たりしている様がかわいい! 今はかわいいイラストのつらなりという印象が強いので、人物コマだけでなく、背景だけのコマをいれたり、作画にメリハリをつけていくと漫画作品としてもっと読みやすく、もっとおもしろくなると思います。続きが楽しみな作品です。(編集:農婆)

テセウスの戦艦 桃缶

作品を読む

編集部コメント

星間侵略の戦時下で愛しい人を失った主人公の切ない「愛の物語」を、記憶や感情という切り口、そしてタイトルどおりのパラドックスの提示によって描いた本作。 画力が高いので、SF的な設定にはとても説得力を持たせられていました。 しかし、難しい用語が多い中で、キャラクターのどのセリフ・どの感情を読者に印象付けるかという点では、画面構成や演出力にまだまだ成長の余地が伺えます。 セリフに頼らず言いたいことを伝えるシャレードの技術を身につけると、より漫画的で奥深い表現ができるようになると思います。今後も期待しています。(編集:みじんこ)

リドルの仕立屋 トトモロ

作品を読む

編集部コメント

画面を大胆に使った表現や、カラフルな配色が魅力的でした。キャラクターの服装、人形や魔獣のデザイン、部屋の装飾などから統一された世界観が見てとれ、こんな世界があるという説得力を感じました。一方で、ニコとリドルのそれぞれの状況や感情がわかりにくい部分があり、読者が置いていかれてしまうところもありました。各シーンがどんな情報を読者に伝えているのかを意識すると、大事な部分が明確になってくると思います。勢い良く描かれているところも良い点なので、まずは沢山描いて欲しいです。今後の更新を楽しみにしています。(編集:ふくちゃん)

カラーパレット 文生月ふみ

作品を読む

編集部コメント

体から色が抜けていき、最後には死に至るといわれる「色亡症」という病をテーマにした作品。コマの割り方など、縦カラーマンガならではの表現をうまく取り入れています。 話の軸となる「薬」や「病気」に関する情報が少ないようにも感じたので、どれほど脅威のある病気なのか、治療薬はどんな効果があるのか、どれほど必要とされているのか、など、さらに深堀りしていくことでより作品の世界感に入り込んでいけると思います。(編集:だいふく)

Oh Brother! さやかジェーン

作品を読む

編集部コメント

愛しい弟のアランにまさかの彼女…! 姉・ララはいつもどおり彼女と別れさせようとするけれど彼女は手強くて、バトルがはじまるという展開がコミカルに描かれていておもしろかったです。 まず個性的かつ完成された絵柄に目を奪われ、表情やテンポよいセリフ、豊かな感情表現に大笑いしました。目で見てたのしい作品だと感心しました。 「ドーティング・シス」がなにか分からなかったので、知りたいです。ララの人間味あふれるキャラに期待します。(編集:農婆)

罵倒天使とペットな僕の異世界診療録 すずろ

作品を読む

編集部コメント

異世界版の「仁」のような切り口で、呪いと言われるものを現代医学で解明するやり方は斬新かと思いました。 また、タイトルの付け方もラノベ的、転生モノに寄せたつけ方で、作品の流れも、このジャンルに対するお約束やテンプレートへの理解がある描かれ方をしていると感じました。 現代スキルを活かして無双系は数ありますが、医療知識というのはとりわけ専門知識を要するもので、それだけで他にはない「強み」と「独自性」を出せているかと思いますし、この知識を活かしてどのように診療譚が進んでいくのか楽しみな作品でした。 縦読みのコマ割りに関しては画面サイズに合わせて1~2コマ程度にしてコマを詰めすぎないように貯めるところでは敢えてコマ間を開けたりなどできると、この手の専門知識系は字面が多くなりがちになるので、より読みやすくなるのではないかと思います。(編集:K山)

ヤるコトが無い! ぷちサンド

作品を読む

編集部コメント

日常モノとして姉のキャラの可愛さやお色気のさりげない描かれ方などキャラ萌えとギャグの配分ができている作品で、良い意味で肩の力を抜いてみれる作品だと思います。また家でも社会的にも何もしない姉のキャラに付随したエピソードで4コマが展開しているので、各話を通して主人公のキャラと作品のコンセプトがブレずに読ませることができています。 4コマ系やショートですと、ストーリーモノと違いガッツリ読まずにサクサク読まれるものであるので、魅せたいテーマやキャラ、それに付随したエピソードを4コマ単体ではなく各話で一つに絞って濃く描くことができればより主人公の魅力がより伝わる作品になるかと思います。 また姉のキャラも自堕落キャラから(クズ可愛いだったりなどの属性やヤるコトがないため、すごく不毛なことに熱中することをお話のテンプレートにしたり)更に踏み込んで掘り下げることができると他にない個性が出るかと思います。(編集:K山)

ヒーロー辞めさせていただきます なみの

作品を読む

編集部コメント

ヒーローの悲哀が1話でシンプルにまとめられていて、クスッと笑えるお話になっています。 昨今、ヒーローがヒーローを辞めたくなる話は多いので、欲を言えば最後にもう一捻りほしいところでしたが、テンポが良く軽妙でメタな会話は過去のチャレンジ投稿作にも表れており、このノリの良さはなみのさんならではの個性の一つだと思いました。 普段の脱力作画と、たまに少々頑張っている作画のメリハリも、ギャグの一要素と言えますが、せっかく精力的に投稿いただいていて地力もあると思いますので、今後はもう少し作画にこだわり、気合いを入れたなみのさんの作品も見てみたいです。楽しみにしています。(編集:たかしろ)

眠り羊が閉じた朝 ずた*

作品を読む

編集部コメント

「朝がこなければいいのに」と思った者だけが行ける夢の世界。そこで、少女は1人の少年と出会うーという本作。夢の中らしい浮遊感、フワッとしたパステルカラーがよく作品と合っています。 表情に変化を付けたり、縦読みを活かしたコマ割りを意識して作品作りをしてみてください。次回作も期待しています。(編集長:武者正昭)

酩酊の歯車 柳銀糸

作品を読む

編集部コメント

永遠の命をもつ吸血鬼が、ある日ヒトの子供を拾う。 子供の小さな歯車は、止まったままの歯車に命のリズムを刻み始めるーという本作。 縦スクロールを生かした画面作りができており、哲学的な雰囲気が漂います。 「続きを読みたくなる」要素を盛り込んだり、キャラクターの個性をどのように活かすかを意識して、作品作りに励んでください。 (編集長:武者正昭)

雨とお日様 真白

作品を読む

編集部コメント

クラスメイトの雨宮汐とひょんなことから関わるようになった日向陽那多が距離を縮めるため頑張る-!?というお話。 話のテンポもよく、キャラが見せるしぐさが何気にかわいいです。 作画に関してはまだまだ荒削りで、塗りも単調な箇所があるので、とにかく沢山描いていってください。(編集長:武者正昭)

総評

comico 編集部
8月期もたくさんの応募ありがとうございます。若い人の応募も多く、今後が楽しみです。
『君は猜疑心をもってして前へ進め』は、主人公が、自分の持つ違和感の正体を突き止め、それとともに生きて行こうとする健気な姿が良いです。
でも、生きるのは大変。恋の予感が現れてドラマの展開が楽しみです。
『カンペキ執事とお嬢様』は、執事とお嬢様の秘められた恋(?)の行方が気になります。絵も可愛いく、中身にマッチしています。
『エブリデイマジック』は、男の子はあっちの世界の人?よくあるネタをどう料理するか気になります。
『あやかしや』は、まるで一冊の絵本のようなドラマ。絵も見やすく、キャラも表情豊かです。
『忌み神様』は、手慣れた作風。テーマはやや使い古された感があります。どういう展開が思いつくかが楽しみです。

作家に大事なものは、絵の力もさることながら、モノを見るときの着眼点ですね。
人間、事件、風景、時代の空気。。。
さまざまな事象をどう捉えるか?
どう見るか、どう解釈するか?
どこに面白さを感じるか?
どんな人に魅力を感じるか?
これこそが個性であり、武器です。
それが自然に作品の中に表れてくればベスト。

理屈っぽく感じるかも知れませんが、漫画作品を作っていく上で、考えることには多くの時間が割かれるものです。
逆に言うと、時間を掛けずに、あんまり考えることもなく作品を描いてしまうと、あとから色々困ることになります。描く前にしっかり考えましょう。

見ること、感じること、考えること、すべからく重要です。(編集長:武者正昭)
その他のコンテストはこちら
TOPへ戻る