厳正な審査の結果、
優勝は該当なしとなりました。
準優勝
20万円+担当編集付き
セルシス『CLIP STUDIO PAINT PRO for Windows/macOS ダウンロード版』もしくは『CLIP STUDIO TABMATE』
入賞
5万円
セルシス『CLIP STUDIO PAINT PRO for Windows/macOS ダウンロード版』もしくは『CLIP STUDIO TABMATE』

編集部(N)コメント
全てをメルヘンにしてしまうくしゃみの異能力をもつ高校生を描いた本作は、シンプルな絵柄や物語の運び、セリフ回し等に非常にこなれたセンスを感じる作品でした。マジメさんの性格をもう少し捻る(素直じゃないなど)と、ラブコメとしての展開に可能性が広がります。ただ線画の解像度が低いのかやや荒れて見えることと、配色には改善の余地があると思います。渋い配色のほうが絵柄の方向性には合っていますが、「メルヘン」のパステル調とうまくなじまず、くすませることで統一感をもたせようとした試みもかえってうまくいっていないように感じました。全体の統一感をつくりながら、濁った色味に見えない配色の研究もぜひがんばってください!この度は受賞おめでとうございました!

編集部(わんわん)コメント
重苦しい序盤の展開を経て、見知らぬ部屋で幼い女の子になってしまった自分の姿に気づく瞬間の解放感が素敵ですね。絵柄がとても優しいタッチで、目覚めた後の柔らかな空気感を表現するのに大いに活かされていると思います。よくある異世界転生…?と見せかけて、最後に言葉が通じないというひねりを加えているのも良かったです。

編集部(T嶌)コメント
まだ第一話、物語は始まったばかりですが、「掴み」はバッチリです! ひたすらエッチな方向にしか妄想しない主人公のキャラクターは大変立っていますし、広告が「団地妻」って普段どんなものネットで見てるのか? とか、壁が薄い物件とか、小技も効いています。
まだ未経験の主人公が、これからどんなドラマを見せてくれるのか? ひたすら妄想で突っ走るのか、真の愛を見つけるのか? 期待ができる始まりですので、2話以降も頑張って下さい。この度は受賞おめでとうございました!

編集部(農婆)コメント
電車で痴漢にあった熊谷さんをたすけた神谷くんのキャラがとにかくよく、瞬時に引き込まれます。たすけたときのカッコよさから一転して、覗きレンズのコマ、イヤホンで熊谷さんが話しているのを聴いているコマ、ゾッとしました。リアルな日常で起こるかもしれないけど、あってほしくない、でも漫画でなら読みたい。そういう読者さんの心をぐっと掴めていると思います。つづきが気になります。

編集部(T嶌)コメント
まず絵柄がとても魅力的です! 丁寧に作画してあり、塗りも上手く、読者を作品世界に引き込むために大きな力を発揮しています。ただ、フキダシが左右に並立していて先にどちらを読むべきか一瞬ためらう所がああるので、縦カラー作品で基本となる上下の目線移動を意識しましょう。グッと読みやすくなるはずです。
作品は第1話だけ、まだまだこれからですが、ロボットだらけの世界に唯一存在する人間が修理屋の主人公という設定は、とても期待できます。2話以降も楽しみですので、頑張って下さい。この度は受賞おめでとうございます!
期待賞
3万円

編集部(彩)コメント
幼馴染のほんわかな恋愛モノかと思った矢先のオチ…!良い意味で裏切られました。話のテンポが良く楽しく読めましたが、高校生になった二人がどんなキャラクターに成長したのかをもっと盛り込んでほしいです。ヒーローはモテる?ヒロインは幽霊が見えることで苦労した?友達はいる?……このあたりをしっかり設定することで、今後の話の盛り上がりの強弱がつくと思います。
絵は王道の少女マンガらしくかわいいので、描けば描くほど上達すると思います。続きを楽しみにしております!

編集部(農婆)コメント
面白いことやってやろうという気概を感じられて、わくわくしました。裏切りの連続や、カメラワークがとてもいい。作品全体からサービス精神を感じますが、1話が短い。わかりにくさを補填するようなコマを入れ、丁寧な作品づくりをすると、もっと読みやすくなると思います。
総評
- comico編集長 武者正昭 総評
- 「comicoマンガ全国学生選手権2020」にたくさんのご応募ありがとうございました。
その中で「鳥と海」を描いたHanamoさんが準優勝に輝きました。おめでとうございます!
他の作品も力作ぞろいで、楽しく選考させていただきました。
Hanamoさんの「鳥と海」は、画力高く、のびやかな作風です。
見ていて気持ちが良い絵柄は大きなアドバンテージがあります。
今後は自分のスタイルを確立して、より高度な作品作りを目指していってほしいです。
入賞の中では、傘屋さんの「不幸中の災い」は画力があって、期待大です。
どろしぃさんの「妄想女子大生ちえの日常」は、アイデアが秀逸。
髑髏くらげさんの「ロボット修理屋『AIRI』は、絵が素敵です。
ゆきノコさんの「夢のような話していいですか」は、いま流行りの転生もの。絵が丁寧で良い。
シュがさんの「訳ありのポーカーフェイス」は、ちょっとストーカーっぽくて、いい味出してます。
期待賞の中では、ざべおさんの「メリルトラム」は、画力高いです。
まぬさんの「中身は俺ですが!?」が笑えました。
年々、応募者の画力は向上していると思いますが、常に上を目指して精進してほしいです。
まだまだ、皆さんは伸びると思います。成長途中です。慢心せずに。