入選
50万円 + 担当編集付き

メリーさんてば積極的 ほたるいかすみ

作品を読む

編集部(N西)コメント

都市伝説「メリーさんの電話」を元に、男子高校生に謎の巨大感情で果敢にアタックする呪いの人形メリーさんを描いた本作。はじけたキャラクターやノリのよいセリフ回しなどに魅力が溢れていました!
学生選手権2018でも『現代桃太郎戦記』で抜群のコメディセンスを発揮したほたるいかすみさん。今度の作品では、コメディに加え、メリーさんのケンに対する重すぎる想いがいじらしいラブコメとしても楽しく読むことができました。都市伝説をもっと掘り下げてキャラに生かすことができればさらにキャラが深まるかと思います。この度は受賞おめでとうございました!

佳作
30万円 + 担当編集付き

トコイロノスキ こゆ吉

作品を読む

編集部(N)コメント

「色」が消え、灰色一色に染まってしまった世界で、唯一色を持つ少女と担当医のストーリー。
見ていてほっこりするふたりのやりとりの影に漂う、悲しい結末を予想させる演出が、先を読みたくなる意欲を刺激する作品でした。
描写すべきシーンの選別ができており、5話という決して長くない話数のなかで、しっかりとストーリーを完結させられています。
セリフの文字とフキダシの大きさにばらつきが多いことが読みにくさにつながっているところが見受けられるため、読みやすい画面構成になっているかどうかに意識を向けられると、今後より完成度の高い作品を作ることができるのではと思いました。

奨励賞
10万円

月火水×金土日 ナガキペソペソ

作品を読む

編集部(きのこ)コメント

認知症の母と向き合う高校生、消えた木曜日の謎、で1話から物語がどう進むのか、先が気になる展開でしっかり引き込まれました。
海の中の描写も後の展開で効いた演出になっていて、構成がうまいなと感じます。
なぜ入れ替わったのか、木曜でなければならない理由や、海の底に沈んでしまった母の本当の気持ちなど、読者が見てわかりやすい表現、結末に繋げることができたらより物語に感情移入できると感じます。

翔奏 小羽

作品を読む

編集部(みじんこ)コメント

1話のみでもストーリーにきちんと起承転結があった本作。
2~5話までが追加されたことで、「1人の少年の物語」から「少年少女たちの群像劇」に世界が広がり、さらなる奥行きを感じられました。
主人公たちはバンドを組むことでそれまでの日常が少し変わったけれど、卒業での別れがありバンド継続の危機に。そんなピンチを、新メンバーも迎えつつ乗り越えていく。キャラクターの成長が力強く眩しい、シンプルなストーリー。
きっと読者のみなさんにも似たような原風景があり、それゆえセリフがなくても物語の世界に没入できるタイプの作品だと思います。
今後は是非、セリフも含めて「自分にしか描けない」オリジナル作品に挑戦いただきたいです!

期待賞
3万円

奥さんの秘密ごと 皐月瑠未

作品を読む

編集部(T嶌)コメント

短編ながらも奥さんと旦那さんの暖かな空気が感じられる作品になっています。絵も上手く、セリフやテンポも悪くありません。しかし、これだけでは二人の紹介なだけです。夫婦や恋人の日常イチャラブ漫画は多くあります。せっかく「魔法使い」という設定があるのですから、その設定を活かして他の作品との差別化を図り、夫婦の可愛らしい物語をたくさん描いて読者をニヤニヤさせたり赤面させたりしてほしいと思います。

さよならリリィ 白川丈

作品を読む

編集部(N西)コメント

椋太は義理の姉の百合乃のことが好き。百合乃は彼氏ができてからも椋太への態度は変わらないけれど、椋太はそれがかえって辛くて、百合乃に冷たくあたってしまい…。
血がつながっていないとはいえ、「家族」を好きになってしまった椋太のせつない気持ちをよく表現しています。絵柄も繊細で淡く儚いトーンの着彩でよく表現してあり、世界観をしっかりお持ちだと思います。線画のメリハリをしっかりとつけるとより存在感と繊細さが出てくると思います。この度は受賞おめでとうございました!

3秒間の恋人 どろしぃ

作品を読む

編集部(きのこ)コメント

絵柄、二人の関係がとてもかわいく、楽しく読み進めることができました。
突然キスされて照れる女の子の反応、表情などうまく描けていると思います。
元々二人がどんな関係だったのか、キスを仕掛けた子はずっと片思いをしていたのか?など、キャラクターをもっとしっかり掘り下げて描くと、よりドラマチックになり、読者が二人の関係に感情移入できるかと思いました。今後の作品作り、期待しています。

親友 ジャッキー西村

作品を読む

編集部(兵長)コメント

最初のコマから最後のコマまで、たった4ページの中で揺さぶられまくりました。短いストーリーの中で一つ一つの仕草、セリフ、表情から二人の人物像と感情が最大限に伝わってきて、それらが周到な構成と構図で演出されていて、何度読み返しても熱い気持ちになれます。
ジャッキー西村さんが描かれるキャラクターと物語をもっと読みたいです。

スラップスティック・スーパースター tory_bin

作品を読む

編集部(K山)コメント

ひとつの状況下(ある意味事件?)に絞って描かれた「シチュエーションコメディ」としてテンポ良く読める作品でありました。
本来すぐ解決しそうな問題や状況に関わらず、主人公の言動によって物語が進むほどに寧ろこんがらがっていく…
日常の最小単位である些細なトラブルだからこそ、それを深堀りして描くことで、より笑いを誘う構成になっていると思いました。
またそれぞれのキャラもよく描かれており、モノローグではない、自然なふたりの掛け合いの中でキャラを見せているところが好印象でした。
縦読みとしてコマ間の空白などスマホで読むスピードに合わせたコマ割りは意識した方がいいかなぁと思いました。

ベディヴィエ・バロンの日記 尾崎

作品を読む

編集部(マツヲ)コメント

まるで秘密の花園の中を見ているような、魅力的な女性達が描けています。
この娘達が何故ここにいるのか?その理由を少しずつ解明させて読み手を引き込むような工夫も良かったです。
ただ、この短い4話の中でメインとなる女の子を5人も出してしまったため、各キャラの魅力を伝えきれていない部分がもったいないです。
物語の長さにあった登場人物の設定、そのキャラの役割と最大限に表現する方法を身につければ、さらに面白い作品を描けると思いました。

夢見る羊の夢の噺 鍵野ろい

作品を読む

編集部(たかしろ)コメント

主人公が抱える「創作の苦悩」を、夢の世界と現実を織り交ぜながら、しっかり描ききっていただいたと思います。バクの子も可愛らしく、ゴミを捨てる構図やクライマックスの大ゴマなど、魅せることを考えて作画されているのがわかり、一気に読まされました。鍵野ろいさんの縦カラーの新作も読んでみたいので、今後も楽しみにお待ちしています。
一点、主人公は「羊の目」を意識しての瞳の描画(横一本線)だとは思うのですが、そのせいで表情がややわかりづらく乏しくなってしまっているのが残念でした。しっかり瞳孔やハイライトを入れていただいた方がより豊かに表現でき、好感を持たれるのではないかと思います。

審査員からの総評

comico編集長 武者正昭 総評
comico短編賞に、たくさんのご応募いただきありがとうございました。
どんな作品が来るか、期待半分不安半分だったのですが、結果、豊作でした。

ほたるいかすみさんの「メリーさんてば積極的」は、明るいホラーというか、
強引な展開、怖いギャグで作品世界に引き込まれました。パワフルです。
ほたるいかすみさんの次回作が待ち遠しいです。

こゆ吉さんの「トコイロノスキ」は、色をテーマに据えたファンタジー。
美しくも悲しい世界観を奇麗な絵で描いています。カラー作品ならではの利点をうまく使った秀作です。

ナガキペソペソさんの「月火水×金土日」は、抒情的なSF。
認知症になってしまった母親への愛情と、謎の木曜日がからむ力作です。

今回は、短編賞だったので、ひとつ意識すべきポイントを。
作品は出だしも大事ですが、どうまとめるかも大事です。また、難しい。
読後感も見逃せない。
短くまとめるのは、プロでも、なかなかに至難のわざです。
受賞作品は、どれもその辺を意識されていて、的確なものが多かったです。
限られたコマ数(話数)で、いかに描くか?
それは、漫画家が常に突きつけられている枷(かせ)です。
限られた時間(締め切り)、限られたコマ数(話数)、限られた体力(稼働時間)。。。。。。
クリアすべき要素は多いです。
連載とは、そういう意味での日々の戦いです。

漫画の世界は、大変ですが、素敵な世界です。
今後も、ひとりでも多くの新人がcomicoに参加してくれることを期待しています。
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