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いわさきゆきこ

化け物の腕を斬り落とすお話は第2話其ノ17で渡辺綱(わたなべのつな)の話をしましたが、この時の鬼が茨木童子(いばらきどうじ)という鬼で、話の続きでは、この茨木童子が斬られた腕を取り返しに渡辺綱の養母に化けて見事腕を取り返す、というお話になっています。この時渡辺綱が佩いていた太刀は髭丸(ひげまる)という太刀で、この茨木童子の一件以来、鬼切(おにきり)と呼ばれる様になりました。
実はこれと似た話に、大森彦七(おおもりひこしち)と楠木正成の怨霊の話があります。これは大森彦七が美女に化けた鬼女に襲われたというもので、このときにやはり大森彦七は鬼女の腕を斬り落としています。後にこの鬼女は大蜘蛛に化け、大森彦七を悶死させます。この鬼女は楠木正成の怨念が生み出したものとされており、このとき鬼女が狙ったものは、大森彦七が楠木正成から奪ったとされる包丁藤四郎(ほうちょうとうしろう)という短刀でした。

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