みんなの応援

♥ 7,775

いわさきゆきこ

刀の影打ちに関しては、第一話その3にて説明させて頂いた通りですが、刀を注文するような人は本当に一部の金持ちであり、刀の生産性は当然ながら時代が平和になればなる程落ちていきます。江戸末期ともなりますと事情はかなり深刻であり、ほとんどの刀鍛冶が食うや食わずの生活状況でありました。仕方が無いので、刀鍛冶は日常的に使われる農具や包丁などを作る野鍛冶(のかじ)へと職種を変えざるを得なくなっていきました。それでも刀鍛冶を続けていくには、藩などに召し抱えてもらうしかありませんが、藩自体が貧乏なら召し抱えられて肩書きだけもらって給料はナシ、なんていう状態も珍しくありません。かといって裕福な藩に召し抱えられ、給料を沢山もらっていた刀鍛冶もおりましたが、こちらは働かずとも金が出る、ということでろくすっぽ刀を打たなくなってしまうという始末。今の作刀の技術がいかに過酷な状況で守られて来たかというのが伺えますね。

この作品が気に入ったら読者になろう!

この作品へのコメント投稿は終了しました。

次の話

関連お知らせ