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いわさきゆきこ

皆さんの中では「吉原」と言うと、豪華絢爛な衣装に身を包んだ花魁が揃う歓楽街、といったイメージだと思います。このイメージはおおよそ1750~1800年の間ほどで、吉原全盛期の時代でもあります。それでは作中の1853年の吉原はと申しますと…実はこれが全盛期を過ぎた後のかなり没落した吉原だったりするのです。それはまさにバブル景気後の日本のように。まず天保の改革(1830~43年)により、吉原以外の風俗店である「岡場所」が弾圧され、ここで働いていた遊女がすべて吉原へ送られます。この吉原以外の遊女が大量に入って来た事により、吉原のしきたりは崩壊状態になります。遊女の質が低下したのに金額だけ高い吉原へ行く客もおりませんので、見世は抱える遊女に対して客が少ない赤字経営になり、倒産する見世が続出しました。そこで1851年に、吉原のある見世が苦肉の策として「吉原遊女大安売り」の広告を出します。(続く)

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