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いわさきゆきこ

前回言葉についてお話しましたついでに、「~でありんす」などに代表されます、「廓言葉(さとことば)」について簡単に説明させて頂きます。これも武士の「~でござる」と同様で、遊女さんも各地から集まって来た方々なので、方言で話すと色気が無い…ということで作法のようにつくられた言葉とされています。ただし武士の「ござる」と違うのは、この廓言葉、実は店ごとにそれぞれ違う喋り方をしたという事です。Aの見世(店)では「~なんし」と喋っているかと思えば、Bの見世では「~だんす」と喋ったりするのです。「~ありんす」という喋り方は全店共通ではなかった様です。ちなみにスネ夫のママが語尾に付ける「~ざます」も廓言葉のひとつで、丁字屋という見世で使われた言葉です。この廓言葉は江戸中期までは吉原のみならず、他の岡場所にも普及しましたが、天保年間(1830~1843)以降は廃れてしまったようです。

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