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形而上のアカネ

子ども扱いの非礼
実は当方、友人の子の名付け親にございます。つきましては昨年末、贈答品をばらまく赤い服の変態に身をやつし、名づけ子に会いに行きました。子は始め大いに警戒しましたが、画用紙に描いた道路をミニカーで駆け抜ける遊びを100周ほど繰り返すうちに徐々に打ち解けました。夜もふけ、私は子が寝ている間に帰ろうと思いました。しかし子は物音に気づき、玄関まで出てきてしまいました。まずい、泣かせてしまうと身構えましたが、子は「ばいばい」と手を振ったのです。瞬間、慙愧の念に打たれました。子の成長を舐めていたのです。子は私が訪問者であり、これが一時的な滞在でしか無く、いなくなるのは当然のことと理解し、受け入れていたのです。自分の傲慢と無知に面映ゆいばかりでした。
 それでも次は「帰って欲しくない」と泣きつかれるほどの遊びを、性懲りもなく考えているのは、我ながら浅はかな限りです。はぁ、かわええわ。

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