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形而上のアカネ

放てソニックブーム
 昔から待つということを嫌うため、“いつでもどこでも”といった便利さを求めてしまいます。ポケットに入るサイズの本や手帳を愛用し、タブレットPCで完結できる作業環境を構築するなど、手軽さをことさら評価してまいりました。たしかに「気が向いたときにはいつでもできる」ということに大きな利点もありますが、一方で最近は“待つ”ことの重要性を思うのです。
 日々動画サイトや電子書籍アーカイブで作品を楽しみますが、昔のように放送日や発売日までじっと待つことによる、心を焦がし、首を長しめたエネルギーを懐かしく思います。
 またある会社ではPC作業を始める前にこれからやる作業を可視化することが厳命されているそうです。そうしてただ漫然と作業に入ることがなくし、作業効率をあげるのだといいます。
 濃密な空白を動力源とする、「待ち」エンジンを遊びにも仕事でも再評価したいものです。

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