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形而上のアカネ

(再)賽をとれ
(以下自戒のため常体で記述)
例えば人生における行動が1つのサイコロに還元され、成功か失敗かを決めるとして。「努力」によってその当たりの目を増やせるとして。全6面のうち、最初の挑戦で1面当たりに、更なる努力で2面当たりに、周到な計画で3面当たりに。欲張るほどに手間は増えていく。時には誤った「努力」で当たり面を減らす事もあるだろう。我慢して5面揃えたつもりが実際、2面程度しか当たりを含まないこともある。
 しばしば努力は正当さを欠く。本人は一生懸命なのだけれど。ハズさない優等さを求め、今度は必ず6面揃えようと周到な準備を画策し始める。全てをコントロールし、間違いの発生する余地などないように。
 たわけが。麗しのカオスへの冒涜だ。投げてしまえ。投げる回数に制限は無いのだから。ハズす度に賽を取れ。そうして、もう一度向き合い、構えて、賽を投げよ。その姿を正しく「努力」とせよ。

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